キョン×古泉 ※もし古泉が歳を大幅にサバ読んでいたら…という捏造話です。
「あのう、すみません」
古泉は俺の胸を押し上げながら口を開いた。おいおい、ここに来てまだ焦らす気かよ。
「1つ、言っておかなければならないことがあります…」
「何だ。今じゃないと駄目なのか?」
何だかもごもごと歯切れが悪く、普段の滑らかな話ぶりとは様子が異なる。俺は一端手を止めて古泉の表情を窺った。
「本当はもっと最初のうちに告白しておかなければいけなかったのですが、ずっと言い出せずにいました……」
ここで軽く状況説明しておこう。
場所は古泉の家のベッドの上。古泉が仰向けで寝そべっていて、俺がその両肩を押しつけて馬乗りになっている体勢。今まさにご想像通りのコトを致そうとしているわけだ、しかも初めて。
付き合うことになって約1ヵ月…何だかんだとかわされてやっとここまで漕ぎ着けたのに何故に未だ焦らされなきゃいかん。
俺もお前も高校一年生の若人だぜ。いやらしいことに興味津々なお年頃だろう?そりゃあお前は立場的に心の準備が必要だったかもしれんが、決して悪いようにはしないから。な。
そう言ったところで古泉はふっと目を泳がせた。
「ーそれなんですが、」
古泉は一呼吸置いてから、俺を真っ直ぐ見上げてこう言った。
「僕は貴方と同い年ではありません」
俺はゆっくりと瞬き1つして、古泉と目を合わせた。
そう来たか。と考え込むポーズは作ってみるもののそこまで驚くことでは無い。歳をサバ読んでいたんだな。なんとなくその可能性はあるだろうなと思っていた。あの朝比奈さんだって本当に1つ歳上の先輩かどうか不明であり、古泉もまた実際にタメ歳だとは限らない。おそらく、ハルヒと同級生ということにして転入する方が色々と都合が良いという機関の意向で、高校一年生を演じていたのだろう。
「で?いくつなんだ?」
問いながら予想してみる。上か下かで言えば、言動の落ち着きや長身の体(忌々しい)からして上だと思う。2、3こ年上だとしたら17、18か。ふむ。確かに現在に至るまでの経緯など聞いてみたいと思うが後でな。お前がいくつだろうと、今からやろうとする行為には全く問題無いだろう?
「……25です。すみません」
「そっかあ25ー。……に、にじゅうごっ?!」
流石に予想外な数字が飛び出し、ベタなまでの驚きリアクションを取ってしまった俺、“ご”の口のまま硬直。マジですか?「えらくマジです」 ーそのセリフ前にどこかで聞いたな。25て、丁度俺の一回り上じゃないですか古泉さん。古泉一樹さん(25)。
俺ってもしや年上キラー?いや古泉が年下キラーなのか?どうでもいいか。そういや森さんも年齢不詳だったよな。お前の機関って実は童顔集団なのか?
「童顔って言わないで下さい…」
頬を膨らます表情なんてますます実年齢にそぐわない。可愛いな畜生。
「やっぱり引いていますよね」
「そりゃお前……。いや、引いてるんじゃねえぞ、ただリアクションに困ってるだけでな」
全くすごいタイミングで告白してくれたものだ。10こも上の奴を押し倒してるんだぜ俺。
「未成年のあなたに手を出すのは犯罪になるのでは、と思いまして…」
そういう法律もあったような無かったような…いや、合意の上なら問題無いんじゃなかったか?未成年の未発達な心身を利用して無理矢理ヤると犯罪になるのだろうが、俺達に該当しないだろ。というか、
「手出すの俺だし。いいだろ」
言って俺は古泉の口を塞ぎ、開きかけた唇を割って口内に舌を侵入させる。意外と古泉も素直で、どちらともなく舌を絡ませて息苦しくなるまで互いの唾液を味わった。
「っは……そういう問題じゃ、ないと思います」
息が上がり頬を赤らめて上目遣いで非難されてもな。25歳の反応かコレ。本当に10も上なのかよ。当然古泉は俺が年下だってことを最初から分かって付き合っていたのだ。キスしたり身体をさわられたり、10こ下の奴にこんな風にされてお前はどんな気分なんだ?
「ま、待って下さい。ええと、法律とかじゃなくってですね…。あなたは良いのでしょうか。15歳のあなたからすると25歳の僕なんてオッサンじゃないですか。例えば子供の頃見ていたテレビの思い出話なんてすると、ジェネレーションギャップを感じること必須です。些細なすれ違いが重なって愛想を尽かしてしまうかもしれません。そのうち生え際が後退し、加齢臭も漂ってきます。今ならまだ引き返せますよ、さあ」
加齢臭て。一気に捲し立てたセリフには突っ込み所が満載だった。現在まで俺の反応が怖くて言い出せなかったのか。そんなくだらない理由で焦らされていたのか。
俺は思わずはあ、と溜息を漏らした。
「分からんのか、お前は」
お前がいくつでも関係ないよ愛してるよなんてクサい台詞は言える訳が無いので、その後はとりあえず態度で表すことにした。態度と言うのは、まあ、行為続行ってことだ。
顔だけじゃなく肌も若いようで、すべすべした身体は手を滑らせやすかった。年上属性は無かったはずだが妙に興奮している自分がいた。くぐもった声。熱い吐息と身体。特に必死に身体の力を抜こうとする時の様子がたまらなかった。古泉の色気と初めて体験する快感の大きさにくらくらしつつも勢いで押し進めて、主導権は俺にあったと思う。年上の余裕なんて感じなかったな。
ベッドに横並びで仰向けて余韻に浸っていると、古泉が声を掛けてきた。
「大丈夫ですかー?」
今更年上面しても無駄だぜ。
「…そうだな。もう1回くらいイケるかな」
思春期真っ盛りをナメるなよ?半身を起き上がらせて言ってやった。古泉は再び顔を赤くして壁際に追いやられていた布団をかぶった。布団から目元だけ出してこちらの様子を窺っている。その仕種は反則だろ…こんな可愛い25歳がいるんだな。
「可愛いはやめて下さい」
抵抗を見せる古泉に構わず布団に侵入し、軽く身体を抱き寄せて瞼を閉じた。
年下攻めキョンと25歳児いっちゃん。普段は、2人は同い年派なのですが何かが降ってきて勢いで書きました。年下攻め萌えるんだっぜ。SS書くの久しぶり…ぐだぐだです
2007/9/17